会社帰りのスーパーで酒のアテを物色していたところ、珍しい物を見つけました。
千葉県産 生ぼたんえび
…ぼたんえび?って、あの結構お高いアレだよね?
しかも498円が398円になってるし。てかそもそもが安すぎじゃね?ちょっと小ぶりだからか?
それに、ボタンエビって北海道とかロシアとか寒い地域でしか獲れない思ってたけど、千葉県産?千葉でも揚がるんだー。へぇー。
…と、色々疑問はありましたが、珍しいのでひとまず購入。
さっそく解体してみます。
それっぽく盛り付けます。
食事の準備が出来ました。
今日の酒は澤乃井の純米。東京は青梅の地酒です。安定の旨さ。刺身の友です。
「いざ、実食ッッ!」
< 感 想 >
…うん、まあ、旨いよ。けど、これはアレだな。思ってたボタンエビじゃないな。そう、どちらかと言えば甘エビ。甘エビのちょっと大きい南蛮エビ(ロシア南蛮)ってやつに味も見た目もそっくりだな。
※南蛮海老とは水産業界の通称で、ロシア産の甘エビの大きめのやつをみんなそう呼んでました。元々は新潟県の甘エビの地方名のようです。
正直、既に大きさからして「本当にボタンエビか?」とは思ってましたが、やはりボタンエビと比べるとサイズが小さい分、食感は劣ります。ボタンエビの身はもっと太くて食べ応えがあります。
でも味は悪くなかったし、値段も値段なのでこれはこれでアリです。
…にしても、私が知っているボタンエビとは全然違うので、調べてみました。
(以下、「からだにおいしい魚の便利帳」より資料を引用)
↑そうそう!これが私の知っている高級なボタンエビです。何と、「ボタンエビ」とは流通名で、標準和名(本名)は「トヤマエビ」だそうです。知らんかった!
「あ!今日食ったやつ!」
つまり、一般的に高級な海老として有名な「ボタンエビ」は芸名で、本名は「トヤマエビ」さん。流通量が多かったため、本家・ボタンエビさんより有名になってしまったんですねぇ。ずっと本名で頑張ってる本家・ボタンエビさんは何だか不憫ですな。。
…とは言え、一部の高級寿司店や産地を除き、ボタンエビの名で流通しているほとんどが、実はカナダ産のスポットエビだったり、ロシア産のロシアボタンだったりします。輸入品なので、もちろん冷凍品です。甘エビだって、流通しているのはほぼ海外産です。
生鮮で生のまま食べられる海老って、産地以外あまり無いんですよ。
そう考えると、関東で生で食べられるボタンエビって、非常に貴重なのではないでしょうか。流通量も少ないようなので、売ってたら買いですね!
<おわり>