いくら醤油漬けを作ります

料理

ようやく朝晩の気温も下がり始め、秋めいてきました。

毎年この時期になると地元の市場やスーパーで秋鮭の筋子を購入し、自家製のいくら醤油漬けを作ります。

これを正月に食べるのが毎年の楽しみです。

今年は100グラム980円(キロ9,800円)でした。毎年高くなっている気がします。

今年は秋鮭が不漁で例年より高騰しているようなので、去年よりも高そうです。

それでも市販品を買うよりは割安だと信じて今年も購入します。

まずは熱めのお湯に塩を入れ、筋子をほぐしていきます。

温度は40~50℃くらいが良いそうですが、面倒なのでいちいち温度は測りません。目安は風呂より熱いくらい。

塩分濃度は1%くらいだそうです。これも適当です。海水が3%くらいなので、ちょっと塩気を感じるくらいですかね。

お湯でほぐす理由は、いくらの粒の表面を固めて割れにくくする事と、ほぐれを良くするため…だと思います。(正確な理由は知りません。塩を入れると浸透圧で粒が破けにくくなるようです)

ちなみに、私は無添加で作りたいので付属の調味液は使用しません。

プロのメーカーさんが調合している調味液なので、そっちで仕上げた方が美味しいのでしょうが、自分好みの味付けに出来るのも楽しみの一つなので、私は自分で調味液を作ります。(作り方は後ほど)

多少荒っぽくやっても意外と割れないので、どんどん筋子の膜から粒を外していきます。はっきり言って、超簡単です。

今年は6歳の子供の食育を兼ねての共同作業です。(小さいのは子供の手です)

子供でも一人で出来るくらい簡単な作業です。

余談ですが、私は長らく水産関係の会社で働いていたのですが、当時の上司が「餅を焼く網やテニスラケット使うと簡単だよ」と教えてくれましたが、嘘でした。

てかテニスラケットとか、そもそも衛生的にどうなん?

それでも、最初は言われるままに網を購入してやってみましたが、全然ほぐれず余計に面倒でした(粒も潰やすい)。網の目が粒の大きさに合わないと、そもそも使えないし。

手でも簡単にほぐれますし、作業も楽しいので手でほぐすのがおすすめです☆

全てほぐし終わりました。

残った筋子の膜。

…さて、こっから少々面倒です。

上の一枚目の画像をよく見ると、白いカスのような物が浮いています。これら粒のカス、血合い、潰れた粒などの不純物を取り除いていきます。

作業は単純で、水と一緒に不純物を流し、また水を入れての作業を数回繰り返します。要はお米をとぐ要領です。

粒を流さないよう、水を流す際はザルを使うとやりやすいですよ。

(本来はこの作業もお湯でやる方が良いらしいのですが、私は面倒なので水でやってしまいます。)

水替えを5~6回繰り返して、きれいに不純物を取り除く事が出来ました。

不純物が無くなったら、ザルにあけ、少し置いて水気を切ります。

白っぽく変色しているのは初めにお湯入れたためです。

※今回は途中でお湯を追加した際のお湯の温度が高すぎたのかも。本来はもっときれいなオレンジ色になります。

このように白くなってしまっても、調味液に漬ければ普通の色に戻るので心配いりません。

最後に調味液に漬けて終わりです。

調味液は事前に作って冷やしておきましょう。

私は酒・みりん・醤油を、1:1:1の分量で調合して調味液を作ります。これが基本です。

人によっては麵つゆや白だしなどで作ったりもしますが、そこらへんはお好みで。

作り方は、まず酒とみりんを火にかけてアルコールを飛ばします。(酒が蒸発して香りがしなくなったらOKです。)その後に醤油を投入します。

醤油を軽く煮詰めたら完成です。作業に入る前に事前に冷蔵庫で冷やしておきましょう。

調味液にいくらを投入して漬け込みます。

私は一緒に昆布も入れときます。うまみと風味が良くなる気がするから。

〆サバでもなんでも、漬ける系の海産料理は昆布を入れるタチです。

あとは冷蔵庫で漬けておくだけで完成です。

~ 冷蔵庫にて12時間経過 ~

( 完 成 )

※そのまま食べても多分大丈夫だと思いますが、寄生虫やら細菌のリスクがあるため、私は一応冷凍して正月まで冷凍庫の奥で保存しておきます。(味見程度に少量食べる分には問題ないと思います)

※普通の濃口醤油で漬けると、写真のように市販品より濃い赤になります。やった事はありませんが、薄口醤油で漬ければ市販品のようにもう少しオレンジっぽくなると思います。

…ちなみに、今回のいくらは仕上がり後の換算で100gあたり890円でした。

市販品は安くても100グラム1,200円、高いと2,000円以上するようなので、筋子が高くなったとは言え自分で作った方がかなりお得ですネ!

お試しあれ!

<おわり>

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